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~布引き牛~
布引き牛
長野県に伝わる伝承が由来の郷土玩具です。
昔、信濃の国に信心を持たず強欲な老婆が住んでいました。この老婆は一度も善光寺参りをしたことがありませんでした。
ある日、老婆が川で洗濯をしていると、1匹の黒牛が現れて布を角にかけ走り出しました。布を取り返そうと後を追い、善光寺までたどり着いた頃には老婆の心に信心が芽生えていました。
この黒牛の正体は、老婆を善光寺まで導き仏道の悟りを開かせるため、観世音菩薩が姿を変えたものといわれています。
この観音様は現在、布引山釈尊寺で「布引観音」の名で親しまれています。
長野県のことわざである「牛に引かれて善光寺参り」もこの話が由来となります。
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