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~ふぐ提灯~
ふぐ提灯は、下関を代表する味覚として知られるふぐを加工してつくられた提灯で、昭和のはじめからすでに名産になっていたと言われています。
ふぐの皮をていねいに剥ぎ、中にもみがらを詰めて整形し、天日でよく乾燥させ、もみがらをそのまま取り出すと、愛嬌のあるふくれた姿のふぐ提灯が完成します。
ユーモラスな外観はとても愛嬌があり、下関の伝統工芸品としてお土産品や慶事の引き出物や贈答品としても人気です。 ふく提灯はとらふぐのほか、縞の模様が美しいシマフグや、ハコフグなどから作られます。
提灯には、「先祖や故人の霊が迷わずに家まで戻ってこられるように」という意味が込められ、目印の役割を果たすものといわれています。 そのため、仏壇や盆棚の前、玄関、軒先などに飾るのが一般的です。
なお、一般には「ふぐ提灯」ですが、下関では「ふく提灯」と濁らずに発音しています。
この由来は、福として縁起をかつぐという意味があります。
また、『ふぐ』という音の響きから連想される、『不具』とか『不遇』というような縁起のよくない言葉を避けるためだとも言われています。
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