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文明年間(1469-86)蓮如上人が願慶寺在住の時、祖先伝来の鬼の面をかぶった老婆が、仏心の深い嫁をおどそうしました。しかし、その悪心からついに面が肉にくっついて離れなくなります。嫁と上人のすすめにより仏門に帰依し、円満に余生を過ごしたという仏教伝説にちなんだ郷土玩具です。
この嫁脅しの面は、仏教布教のための説話が元になっている。越前の十楽村に、夫に先立たれた嫁が、菩提のために夜ごとのお詣りをかかさなかった。ところがこの姑はたいへん欲深い意地悪婆で、嫁の信心深いのが憎く何とか止めさせようとした。
ある日姑は悪だくみを思い立ち、先祖伝来の鬼面をかぶり、参詣の道を急ぐ嫁の前に立ちはだかった。
嫁は恐ろしさに身の毛もよだつ思いだったが、念仏を唱え見向きもしないで御坊へと急いだ。姑は嫁の気迫になすすべもなく家に帰り、面を取ろうとしたが、面は顔から離れないで、身動きも取れなくなってしまいました…
そのうち嫁が帰り、事の終始を語りざんげした。
嫁の勧めで真心をもって念仏をとなえると、不思議にも面は顔から落ちた。(おもちゃえばなし五より)ガイド1
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