道祖神信仰と結びついた天狗は、人の力の及ばない力を持つと信じられ、悪魔を追い払う霊威を持つとされていた。
天狗は、中国では凶事を知らせる使者。天の狗(いぬ)と書くことからも、元々は「使者」を意味している。
中国から日本に伝来し意味が変化していきました。日本では古くから、山には神が住んでいると考えられていたが、流星や隕石などの現象は山の天狗の仕業だと考えられるように。
次第に、天狗は悪行を働くもの、堕落したものを指すようになります。
平安の大怨霊として知られる崇徳天皇は「天狗の王」と呼ばれました。力を持った天狗の中にも悪さをしないで天変地異を防ぎ人々を助ける天狗が登場します。このような天狗たちは、京都の鞍馬寺や愛宕山、東京の高尾山や神奈川の大山などの天狗で、「妖怪の類から神」として信仰されるようになりました。
天狗の正体はユダヤ人?
室町時代には、アラビア人やペルシャ人などは航海でアジアにも進出していたことから、実は外国人だという説もあります。天狗伝説で知られるお寺の中には、ユダヤ人・イスラエル人の象徴として知られる六芒星の印が残っているものもあるようです。高い鼻と陽に焼けた顔、そしてマントを着たまま歩く姿からキリストが天狗の起源であるという説もあります。天狗が頭につけている兜巾(ときん)はユダヤ教の宗教的儀式で使われる道具に酷似し、天狗の持つ「虎の巻」はユダヤの教えが書かれたトーラースクロール(トーラーの巻物)から来ているなど、共通点も多くあります。
様々な種類、説がありますが、天狗の謎は深まるばかりです…
(参考)https://oshishomi.com/tengu/
(引用)https://www.rakuten.ne.jp/gold/hiryushop/kome-osie/005-005.html