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二つに割った饅頭を持った男児の人形です。
これは、父と母とどちらが好きかと問われた子供が、饅頭を二つに割って「どちらがおいしいか」と反問したという教訓話が由来とされています。両手に半分ずつ持って、大人のその質問の愚かさを笑っているようにも見えます。

この人形を部屋に飾ると賢くなると信じられ、また賢い子供が産まれるように願を掛けることもありました。

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江戸時代の文政2年の文献の中に 伏見人形の饅頭喰い人形が掲載されていることから文政年間(1818年~1830年)には 既にこの人形が製作されていたと言われています。
関西では花街や商売家でこの人形を神棚等に祀り「商売繁盛 千客万来」を祈願したともいわれています。


また、安産祈願に奉納する習慣が生じた時期もあったといわれます。

この饅頭喰い人形がたくさん奉納されているお寺、京都市上京区の北野天満宮境内の東向観音寺で、子供のない婦人がこの人形を一体借用して帰り、子供を授かることが出来たら御礼に一体を加え、合計二体にして奉納するというものです。現在では子授けの祈願の際に、饅頭喰い人形に限らずキューピーちゃんなど他の子ども姿の人形が納められることもあるようです。​​​​​

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