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昔、さぬき生駒の殿様時代(1587年-1640年)の話。
殿様のお姫さまのおそば仕えに上がっているおマキという童女がいました。
ある時お姫さまが重い病にかかり、いろいろ手の限りを尽したが、どうしても直りませんでした。
そこでおマキが身代わりに、お姫さまの病を身に移しうけ、お姫さまが全快されるようにひたすら祈願をこめて、海のかなたの離れ島に流し人となり、短い一生をおえました。世の人たちは、おマキのことを、「奉公さん」と呼んで、あわれみ、そして誉めたたえ、そして人形につくられました。それが 今現在の高松の奉公さんです。
この奉公人形を買い、子供が病にかかるといったん子供に抱かせてから、海に流すと病は不思議となおったそうな。このように、昔は、病よけのまじないに用いられていました。
また、赤色は、魔除けや病除けになると信じられていたため、赤い着物を着た奉公さんは、子供の守り神として買われていました。
病を背負い、離れ島に流され悲しい人生を歩んだ奉公さん。
現代では考え難い話ですが、当時は様々な願いや祈りが込められていたのでしょう。
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