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木葉猿1 正面.jpg
木葉猿1 背面.jpg
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いまを去る千三百余年前、木葉の里に、四人の都の落人がわび佳いをしておりました。
養老七年の元旦、この落人たちは、夢枕に立った老翁のお告げにより、奈良の春日大明神を祭りました。そして、木葉山の赤土で祭器をつくりましたが、たまたま、その余った土を捨てたところ、猿の形となり、いづことなく飛び去りました。四人は奇怪なこともあるものと思っていると、身のたけ一丈あまり、鼻高く顔赤い巨人が現れ「木葉の土でましろ(猿)を作れば幸いあらん」といって、いづことなく姿を消してしまいました。四人は、これは神のお告げと思い、その後は赤土にて祭器とともに猿を作り神にそなえましたところ、天変地異の災害にも、この四家は無事平安に過ごすことができました。その後、この猿は、悪病、災難のがれ、子孫繁栄の守神として広く愛玩されるようになったと伝えられています。(後略)
熊本県玉名郡玉東町木葉六〇
木葉猿窯元

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