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広島県尾道市でつくられる郷土玩具「田面船」

出生祝として江戸時代から伝わる木工玩具です。

 

八朔の田面祭りで使用された。田面とは「田の実」を指し、豊作を祈る農家の祭りである。また、昔尾道の浦に出入りした北海道、松前通いの北前船の千石船の姿とがこの農民祭り行事と重複されて田面船の誕生をみたと思われる。船に米の粉のしんこ細工の人形を載せ、海や川に流す慣例で、穀物の豊作祈願とされる。

柄杓(ひしゃく)の材料にする薄板でつくった屋形船の船体に、赤と白の色紙を幔幕(まんまく)に見立てて張り、四つの車をつける。旧暦8月1日の八朔(はっさく)の田面の節供は、全国的な農家の行事だが、西日本では田面祭りで豊作を祈る。この田面船は、昔、尾道から米を積み出した千石船にかたどり、柄杓製造業者がつくったという。

 

田面の節供に初誕生を迎える男の子に贈られる。

船の帆柱に紐をつけて、男児の寝ている部屋の天井に吊るしておきます。 男児が独り歩きできるようになると、船に田面人形を乗せて、引きながら産土神にお参りする風習があるそうです。

港町の繁栄と子への愛情を伝える伝統工芸品です。

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